f:id:ronmer:20200527151622j:plain

GM

 

型式番号RGM-79地球連邦軍の主力量産型モビルスーツ
V作戦で開発されたガンダムの簡易量産モデルであり、機動戦闘の制御プログラムには、マチルダ・アジャン中尉ホワイトベース隊から持ち帰った、ガンダムモーションパターンが用いられている
簡易量産型ではあるものの、ガンダムが使用した武装は基本的に全て使用可能であり、ベースとなった機体の優秀さもあって汎用性は高い。
名称のGMは「Gundam Massproducts(ガンダムの量産型)」の頭文字が由来であると言われている。

一年戦争当時、ジオン公国軍の主力量産MSザクⅡに圧倒され、これに対抗しうるモビルスーツの大量配備を連邦軍が急いでいたこともあり、性能よりも生産性が重視されており、コストパフォーマンス追求の為に装甲材がルナ・チタニウム合金からチタン系合金に変更され、コア・ブロックシステムも廃止された(ただし、小改造でコア・ブロックシステムを搭載する事は可能。また、この時に並行して作られたコア・ファイターの生産ラインはそのままコア・ブースターへと転用されている)。
初期に生産されたものは量産を急ぐあまり、調整などが不完全な不良品も多かったと言われている。
そのため、完成した機体は性能面ではガンダムに遠く及ばないのだが、ジェネレーター出力自体はガンダムより10%程度しか減少しておらず、まずビーム兵器を運用可能な時点で既にザクⅡを超える性能である。
また、スラスター推力はガンダムと変わっていない上、量産に際して不要な機能を削ぎ落とした事で軽量化が果たされたためカタログスペック上の機動力(パワー・ウェイト・レシオ)はガンダムよりも上である。
以上の点で、設計上はガンダムに匹敵する性能を引き出すことも可能。劇場版ではリック・ドムを撃破するなど侮れないレスポンスを持つ。しかし劇中や派生作品でも大半がやられ役である場合が多く、あまり活躍していないイメージが強い。敵MSを撃破したり、善戦しているシーンも少なからずあるため、結局パイロットの腕次第であるということだろう。

諸説あるが、一年戦争中にバリエーション機も含めて3800機以上も量産され、ザクをはじめとして、ズゴッグドムゲルググといった高性能な量産機を投入するジオン軍に対して、その圧倒的な物量差で一年戦争の勝敗を決定づけたと言われている。
乗り手を選ばない高い操縦性やコストパフォーマンスの面から様々な派生機が製造され、名実共に連邦軍のワークホースとなった。一年戦争を生き延びた機体のほとんどはジムⅡジムⅢといった形で近代化改修され延命、運用され続けている。