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リック・ドム

 

 

ジオン軍の宇宙用モビルスーツ次期主力MSの開発遅延を補うための繋ぎとして開発され、戦況の悪化も重なって一時的ではあったが主力の座に上り詰める事となった。
ドムの熱核ホバーエンジンを熱核ロケットエンジンに換装し、一部内装を改装する事によって宇宙で運用出来るように改修した機体であり、ジオニック社の高機動型ザクⅡ(R2型)と競合の結果コストパフォーマンスの良さや既存の生産ラインを流用できる点を評価され採用された。

地上用の装備を省いた事で約20tも軽量化されているが、ジェネレーター出力とスラスター推力は低下している。加えて宇宙という環境下では他機種を圧倒できるほどの機動性を発揮できず(あくまでもホバー走行で他機種の追随を許さなかった地上と比べれば、というだけの話で、機動性自体はザクより高い)、さらに推進剤への依存度が増え地上ほどの稼働時間を得られなかった事もあり、特段大きな戦果を挙げる事はできなかった。

コンスコン機動部隊のリック・ドム隊がホワイトベース討伐の為に出撃したが、3分も経たずに12機が撃墜された逸話で知られており、これが戦後アムロ・レイガンダムの伝説に箔を付ける結果となった。