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ゲルググ

 

ジオン公国軍の汎用量産型モビルスーツ
リック・ドムとのコンペで敗れた高機動型ザクⅡの後期型をベースに開発された機体であり、ジオン軍の主力MSとしては初めてビーム兵器を搭載した機体でもある。

基本設計はザクⅡを開発したジオニック社、バーニア系統はヅダドムで実績のあるツィマッド社、標準装備であるビーム兵器2種はズゴックを手掛けたMIP社が担当しており、本機には公国の工業力全てがつぎ込まれていると言っても過言ではなく、カタログスペックは装甲強度を除けばガンダムをも上回る性能を有し、更にザクⅡの生産ラインを転用可能と言う高い生産性を併せ持つ。

同軍の主力機であるザクⅡの後継機種として開発が始められたが、ビーム兵器の開発が難航した事に加え、提携3社の確執等もあり、正式な量産化の開始は一年戦争終盤となってしまった。また、これを効果的に扱う事が出来るエースパイロットや熟練パイロットの多くが戦死し、絶対数として不足していた上に機種転換が遅れ、配備された機体の多くは学徒動員によってつれてこられた練度の低いパイロットが搭乗する事となり、性能を十分に引き出せなかった事がジオン公国軍の敗因の一つになったとも言われている。
もし本機の量産が数カ月早ければ、一年戦争の結果はどうなっていたかは分からないとされており、遅すぎた名機という不名誉な称号を持つ。